シミックエムピーエスエス(シミックMPSS)佐野社長インタビュー~後編~

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【佐野 極:さの たかし】
株式会社シミックエムピーエスエス 代表取締役。京都大学工学部卒業。三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)にて4代の頭取に仕え、2005年、Jリーグのサガンドリームズ(サガン鳥栖)取締役副社長に就任。クラブの再建と地域の活性化に尽力。2008年より現職。趣味はモータースポーツ。A級ライセンス保有。

シミックグループ ロゴ
【シミックグループ】
シミックグループは「より良い薬をより早く患者のもとへ」を基本方針に、医薬品開発に関連する総合サービスを提供するPVC(ファーマシューティカル・バリュー・クリエイター)です。
※株式会社シミックエムピーエスエスは、シミックグループのCSOカンパニーです。
【シミック株式会社/東証一部上場】
本社:東京都品川区西五反田7-10-4
設立:1985年
資本金:30億8,775万円(2009.9現在)
売上(連結)287億8,400万円/
営業利益(連結)25億1,400万円
代表取締役会長兼社長:中村和男
代表取締役:中村宣雄
従業員数:2,759名(連結決算子会社含む/2009.9現在)

糸川写真2
【インタビュアー:糸川 俊】
株式会社インテグリティ 代表取締役

今の製薬メーカーは、20年前の銀行と同じ。大きな構造改革が起こると思う。

シミックエムピーエスエス佐野社長3糸川:転職希望者と面談すると、どの方も「製薬メーカーに入りたい」と常に言います。私はシミックグループのほうが遙かにキャリアマネジメントできる道が開けていると思う。それがどうして解らないのかという気がしているんですけど。
佐野:面接では、シミックグループでのキャリアパスを意識して来る人は増えてはきています。ただ、本音はメーカー希望という方はまだ多い。世の中変わってきたとはいうものの、やはり安定感が魅力なのでしょう。20年前の銀行と同じです。あの頃はみんな銀行に入りたくて、カード会社や外資系銀行に行くのは変わった奴だと言われました。でも今は全然違いますよね。同じ様な事が製薬業界ではこれから起こると思います。逆に言うと、今の若い人で先見の明をもってシミックグループに入ってきたら、間違いなく偉くなりますよ。
糸川:私は候補者の方に「35歳になった時の自分の姿を真剣に考えてほしい。」といつも言っています。35歳でPL、ブロック長、支店長にならないんだったら、これから先どうするのか・・・これをいかにして気付いて頂くかという事が我々人材紹介会社の役割だと思っています。
佐野:まさにおっしゃる通り。僕も40歳、50歳の自分なんて考えてこなかった。でも、せっかく転職するならば、考えてみて欲しいですね。「中途入社でメーカーに入って社長になれますか?残念だけど、貴方が生きている間にメーカーはそこまでこなれた会社にはならない。少なくとも、貴方が定年を迎えるまでは、生え抜きの人しか社長にならないよ。」と・・・。
糸川:MRにしても何にしても、働くという事は自分の目的を達成する手段。その手段が多いということは実現したい未来に辿り着く可能性が高くなると思います。シミックグループはその「実現手段」が多い会社ですよね。
佐野:はい、そう思います。シミックグループは人間力向上会社だと考えています。たまたま、医薬の仕事というだけなんですよ。これはこれで人間力を磨く手段ではあるけれど、折角だったら、世の中に求められている仕事の方がいいわけで・・・。そういう意味でシミックグループのビジネスは、間違いなく世の中にお役に立てる仕事です。「こんな良いこと無いでしょ?」と僕は言いたい。

MRにはシミックグループのリーダーとして活躍できるチャンスがある。

シミックグループ 新ロゴ糸川:第二創業期、ロゴマークを一新されたという事で、意味合いを教えて下さい。
佐野:プレスリリースもさせていただいたのですが、CMO事業(医薬品製造支援)は、2010年4月に第一三共株式会社から静岡工場を譲り受けることになりました。これにより、ほぼ全ての剤形の受託が可能な国内最大級のCMOとなります。それを機に、ロゴマークを刷新しました。新しいロゴマークの意味ですが、シミックグループ独自のビジネスモデル「PVC:Pharmaceutical Value Creator(ファーマシューティカル・バリュー・クリエイター)」を表したものです。シミックグループの5つの事業領域「CRO、CMO、CSO、ヘルスケア・SMO、IPD」と、その5つの事業が織り成すシナジーを黄金比ペンタゴン(正五角形)で表現しています。ペンタゴンに描かれている図形は「人間」を表現しています。頭部のように見える丸は「知性」と「先見性」、それを支える体のように見える曲線は、目標に向かい行動し成し遂げる「遂行力」と飛躍のための「挑戦力」を表現しています。シンボルカラーは、ダークブルーでは、製薬企業のパートナーとしての「信頼感」と「誠実さ」、ライトブルーでは、澄んだ空のように広がる「無限の可能性」を表現しています。業界のパイオニア、そして業界のリーディングカンパニーとして、新たなステージに向かいたいと考えています。
糸川:それにしても売上400億というのは、ニュース性が高いですよね。
佐野:来期はグループ全体で行くと睨んでいます。従業員数も今年中に3,000人を超す予定です。そうなると1,000億企業も夢じゃないですよね。その中で将来を展望すると、シミックグループには活躍する場所は色々あります。MR出身者はきっと、40歳、50歳になった時には、マネジメント力が身についてきます。シミックグループのリーダーとなって活躍できるチャンスが多いと、僕は考えます。
糸川:そうですよね。
佐野:メーカーでのポストの確率、可能性は限られています。支店長、マーケの部長など・・・そんな感じ。でもシミックグループだったら何が起こるかわからない。現在関連会社は13ありますが、10年後、15年後には今とは違う子会社がもっと増えてると思います。だったら、そこの社長もできるかもしれないじゃないですか。

我々は製薬メーカーにはならないですから、常に理想的なプレイヤーと組めるんですよ。

シミックエムピーエスエス佐野社長4糸川:社長もどこかのインタビューでおっしゃていましたが、いまのメディカル、製薬業界はぬるま湯だと。
佐野:そんなこと言っちゃってね、総スカンですよね、僕(笑)。
糸川:いや、私も全く同意見です。黒船が必ず来る。この前までは銀行・金融に、その前は自動車に来た。おそらく次はメディカルではないかと考えていますが・・・。
佐野:タイミングはわからないけど、間違いなく来ると思います。一つは後発医薬品、もう一つは外圧だと思うんです。例えば、物流、卸の仕組みとか、どう考えてもブラックボックスです。いずれにせよ、日本の仕組みは欧米の文化からして考えられないですよ。
糸川:そういうバリューチェーン革命は来ると思いますね。
佐野:そうなると、シミックグループのビジネスは世のニーズにお応えしやすくなるんです。川上から川下まで抑えてますから。ただ、コンシューマーとのダイレクト接点はまだ弱い。ヘルスケアカンパニーでヘルスクリックというサイトは持っていますけど、シミックMPSSはMRだけですから、本当の意味で患者さんダイレクトのチャンネルが必要となる時代がやってくるはずです。
糸川:でも、シミックだったら克服するでしょうね。
佐野:勿論そのつもりです。今までは「ファーマシューティカル・バリュー・クリエイター」、要するに医薬品メーカーさんのお役に立つと言っていたんですが、でもそれは医療関係者止まり。患者さん中心の医療をこれから色々な形で具現化していくとしたら、やはり我々としてもチャンネルを持ってなきゃいけない。だから日本一のSMOのサイトサポート・インスティテュートを持っていて、NTTデータと合弁で作ったヘルスクリックというサイトを大切にしているのです。その先に「ヘルスケア・バリュー・クリエイター」の実現があります。
糸川:戦略的に組織を活かす。ますます可能性のある企業ですね。今日は誠にありがとうございました。

【インタビューを終えて】
「北九州への憧れ」とは鉄鋼と無法松。今回のインタビューを終えて佐野社長に感じたのは、もう一度杯を酌み交わしながら話をしたい『ロマンティスト』だったこと。人間に味があるという表現がありますが、こんな社長のことを言うのでしょう。
人は人によって成長します。
佐野社長と会えば、必ず「この人の下で働きたい」と思うはず。
“人生に乾杯!” 

株式会社インテグリティ 糸川 俊

【取材日:2010年4年2日】

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前編では、大学時代、銀行時代、そしてサッカークラブチーム再建を経て、シミックグループ入社まで。佐野社長の素顔に迫っています。

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